農村伝道神学校で半期1コマだけ授業を受け持っているので、水曜日の午後は町田まで出かける。鶴川からバスで20分ぐらい、そこから山を登ったてっぺんに神学校がある。川崎にいた頃は車で通っていたが、四谷に来てからは電車とバス、そして徒歩で行く。
最後の山は今では「野津田運動公園」と呼ぶ方が理解されやすい。「FC町田ゼルビア」という現在J3サッカーチームの本拠地でもある。その山を登る道は鎌倉古道でもあり、30数年前神学生だった頃に比べたらずいぶんと文化財的な整備が施された地域になった(それが良いワルいは別だけどね)。その上り坂、今年は日本中どこも春が早かったのだけど、今、様々な草花が咲き乱れている状態。鳥のさえずりを聞き、道ばたの草花を眺め、ゆっくり20分ほどかけて(足腰が弱くなったわけではないゾ)歩くのが気持ちよい。
先々週その山の道にニホンタンポポがたくさん咲いていて、次の週には綿毛が獲れるな、と思った。案の定大きな丸い綿になっている。花二つ分をティッシュに包み幼稚園に持ち帰った。ティッシュごと水にひたし、固有種にちょっとだけ加勢しようという腹づもり。
幼稚園の園庭も、子どもたちが種を植えたポッドから様々芽が出て来だした。トマト、ホウキグサ、ヒョウタン等々。秋に植えたスナップエンドウは食べ頃を過ぎ、空豆のさやが大分膨らみだした。アスパラは伸び放題に伸びてカラスノエンドウの草むらで一際背高く存在をアピールしている。強剪定されて寒々しかった鈴懸の二本の巨木も若い葉っぱをつけて生命の復活を印象づけている。二本の木にはロープがわたされ、少し早めの鯉のぼりが泳ぎ始めた。
これからペンテコステ辺りまでは本当に気持ちよい風に吹かれる日々。う〜んと伸びをして命の息を取り込もう。